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2008-05

福田首相と胡錦涛中国国家主席との会談(5月8日)

5月7日(水)に福田総理は来日中の胡錦涛中国国家主席とトップ会談を行いました。
日中両国は相互理解と相互信頼を深め、アジアと世界の未来を作り上げる事で合意しました。

しかし、中国には現在様々な問題が渦巻いています。
チベットでの人権問題や、それに付随する北京オリンピックボイコット騒動。東シナ海のガス田や中国産食品問題と我が国と深く関わっている案件が多い事は、皆様ご存じだと思います。
福田総理は上記の会談で、この問題について胡錦涛主席に意見・提案をされましたが、胡主席からは明確な回答を避ける発言が多く、解決にはまだまだ遠い事を感じました。
小事(各種問題)を疎かにして、大事(アジアと世界の未来づくり)が成るとは思えません。
現状のままでは、訪日前となんら変わる事がないでしょう。寧ろ、福田総理の支持率が下がるだけです。
中国政府が具体的な行動をするように働きかけない限り、国民は政府を支持しない事を理解しなければいけません。
福田総理にその事を理解して貰うため、一政治家として意見をあげていきたいと思います。


また、日本側からの要望として、国連安全保障理事会の常任理事国入りを求めました。
世界で唯一の被爆国である日本は、核兵器廃絶を訴え、実現させることが出来る最有力国です。
非常任理事国のままでは、国連の発言力は弱く、常任理事国と比べて各国への影響力に格段の違いがあります。
常任理事国に成るには全常任理事国の承認が必要であり、その一国である中国からの理解と協力は必要不可欠になります。

この要望に対して、胡主席は「支持は明確にしないが、国連における役割は認識している」という趣旨の発言をしました。
承認には1ヶ国の反対があっても、認められません。明確な支持がないということは、反対される可能性を残している事と同じです。
このまま約束を期待をして、常任理事国入りの採決で否決されたら目も当てられません。政府の信頼もさらに下がるでしょう。
政府は、漠然とした対応に満足するのではなく、細部までのアウトラインを含めた明確な対応を求めるように交渉する必要がるのではないでしょうか。せめて、文書での取り纏めを行うレベルまではしてもらいたいと思います。
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プロフィール

いなば大和

Author:いなば大和
大学卒業後、衆議院議員稲葉修秘書(元文相、法相)を経て、建設大臣秘書官をつとめる。
秘書官として大臣の側にいることにより、地方の様々な要望の実現や政策決定の場において政治家の果たす役割がいかに重要であるかを強く実感し、弱者や優しい政治家となるべく国会議員となる決意を固める。
平成2年の衆議院総選挙に初出馬をするも惜しくも次点に泣き、次の選挙までの間を選挙区中隈無く歩き回る。その時に得た地域の様々な情報や最後まで応援してくれた支援者の方々が、今日の大きな財産となっている。平成5年の総選挙で見事初当選を果たし、以来連続5期当選。
趣味は時々やるゴルフ。腕前は人並みといったところか?敵をつくらず楽しめるゴルフである。また、鮎釣りは国会議員となってからは多忙のためなかなか出来ず、年に一度の郷里三面川で行われる鮎釣り大会が唯一の楽しみである。
曲がったことが嫌いで、芯の強さは父親以上か。大勢に迎合することなく、正しいことを正しいといつでも主張できるのが強みである。
初当選以来、全ての基本は教育との考えから、一貫して文部行政分野での活動を続ける。平成10年には科学技術政務次官に就任、東海村の臨界事故では現地の対策本部長として被災者の救済に全力を尽くし、平成15年文部科学副大臣、平成17年衆議院農林水産委員長を務め、現在は自民党総務副会長として活動中、更に、衆議院国土交通委員会、災害対策特別委員会に所属し、(社)日本の水をきれいにする会会長としても活動中。衆議院では文部科学委員会、総務委員会、環境委員会、農水委員会、災害対策特別委員会などの理事も務めるとともに、党務では農林部会長代理、通信部会長代理、科学技術部会長、郵政総務専任部会長、環境部会長なども歴任。
子供たちのため「平和なみらいを!」をモットーに、政治活動を続けている。

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